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2026

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    「賢者は歴史に学ぶ」――真の豊かさを築く飛躍の一年に

    「賢者は歴史に学ぶ」――真の豊かさを築く飛躍の一年に

    2026年 新年のご挨拶

     謹んで新春のお慶びを申し上げます。

     昨年を振り返りますと、2025年も大変多くの皆さまと対話を重ねた一年でした。年明け早々の海外出張に始まり、アメリカ、タイ、オーストラリア、そして国内は北海道から沖縄まで各地へと足を運ぶ日々。多くの方々からお声がけをいただき、現場に赴いては生の声を聴いてまいりました。そこで多くの方の熱量に触れるとともに、日本の「停滞」に関し、危機感を覚えました。

     まず働き方についてです。運輸業、建設業をはじめ、全国各地のあらゆる業界において、人手不足問題は予断を許さない状況です。

     一律の労働規制が、経済の進展を阻害することなく、それぞれの働き手の事情に寄り添いながらも、働く意欲や働きがいにも応えていけるような、真に健やかな就労環境を整えられるよう、運用面での柔軟性に期待したいと思います。

     次に、企業の利益分配についてです。

     日本には国民・企業で蓄積してきた財があり、まだ世界から尊敬されていますが、そうした資産をわが国の未来に繋がる投資に振り向けられるような仕組みづくりが必要なのではと感じております。私が大切にしている言葉に「賢者は歴史に学ぶ」があります。歴史とは単なる知識の蓄積ではなく、先人の歩みを追体験することです。「夜に爪を切るな」「口笛を吹くな」といった古くからの何気ない教えの中にも、他者を思いやり、災いを遠ざけるための教訓があります。

     歴史の重要性は、経営においても同様です。一人の経験には限界がありますが、歴史に学び、想像力を逞しくすることで、私たちは未来の危機に備えることができますし、ピンチをチャンスに転じさせることもできるのだと思います。人は、想像できない事態には、適切な対応をすることはできません。「今の日本はこのままでいいのか」という重要な問いに対しても、歴史に学びながら、未来へと向かう知恵を、皆さまとともに創造してまいりたいと思います。

     2026年、東急グループは継続して「まちづくり」に邁進してまいります。建物と建物、人と人とがネットワークすることで、そのつながりが街じゅうにひろがり、訪れる人々がワクワクする、世界から憧れられるまち――そういった空間を生み出してまいります。

     世界で日本人が敬意を持たれていた時代の、あの溢れるような活気を取り戻したい。そのために、将来の収穫を見据えた投資をすることで、日本のプレゼンスを向上するべく、私たちは「まちづくり」を通じて貢献してまいります。

     本年が皆様にとって、そして日本にとって、力強く飛躍する一年となることを祈願し、年頭のご挨拶とさせていただきます。

    東急グループ
    代表
    野本弘文

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