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3.11の津波に耐えた「不屈のビル」。1枚も剥がれなかったタイルに込められた日本化成“執念の技術”
ビジョナリー編集部 2026/02/27
津波にも1枚も剥がれなかったタイルの存在
東日本大震災から10年以上の歳月が流れた今も、私たちは「建物が人の命を守る」という価値の重みを、改めて考えずにはいられません。その象徴的な存在として語り継がれているのが、宮城県気仙沼市に立つ「気仙沼河北ビル」です。
震災時、このビルは凄まじい津波に襲われ、1階の天井付近まで水没。周囲を漂う車両や船舶が激しく衝突するという、想像を絶する過酷な状況下に置かれました。しかし、驚くべきことに外壁タイルは一枚たりとも剥落(はくらく)せず、建物はその凛とした姿を保ち続けたといいます。
この「不屈のビル」を陰で支えたのが、日本化成株式会社の建材技術です。創業以来、建築材料の研究開発を通じて「安心・安全」を愚直なまでに追求してきた同社の技術力が、未曾有の災害という極限状態において、その真価を証明することとなりました。
“品質へのこだわり”が地域の未来を守る力に
震災直後、変わり果てた街の中でこのビルの惨状を確認しに来た関係者は、その損傷の少なさに言葉を失ったといいます。
「これほどの津波と衝撃に耐え抜いた建物は、他に見たことがない」 「強固に密着した外壁タイルが衝撃を吸収し、建物本体を守ったのではないか」
現場から上がったこうした驚きの声は、日本化成が長年積み重ねてきた高い品質基準を物語っています。同社にとって建材とは、単なる建築資材ではありません。「人の暮らしを根底から守る基盤」であるという強い自負のもと、耐久性、安全性、そして環境性。そのすべてにおいて一切の妥協を許さない製品づくりが、この奇跡的な光景を生んだといえるでしょう。
地域とともに歩む企業として
震災という荒波を乗り越えた気仙沼河北ビルは、その後、気仙沼市へと無償譲渡され、地域の文化活動や市民が交流する新たな拠点として再生されています。
かつて新聞社の取材拠点として地域の情報を守り抜いたビルが、今度は市民の笑顔が集う場へと生まれ変わる。日本化成は、再び地域の人々に寄り添う存在となったこの建物の歩みを見守りながら、今後も被災地の復興とさらなる発展を支えていく構えです。
技術と誠実さで、未来の建築を支える
災害に強い街づくり。その実現に、日本化成の技術は欠かせない要素となっています。同社は現在も、建物の耐久性を飛躍的に高める技術開発だけでなく、環境に配慮した製品の拡充や、現場での施工品質の向上にまで活動の幅を広げています。
「建物を強くすることは、人の未来を守ること」
この揺るぎない信念を胸に、日本化成はこれからも社会の安心と豊かさを支えるパートナーとして、確かな価値を提供し続けていくに違いありません。



