
現金も精算機もいらない時代へ――駐車場・駐輪場に...
9/24(水)
2025年
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ビジョナリー編集部 2025/09/22
フォトウェディング――挙式や披露宴を行わず写真撮影で結婚の記念を表す形態が、結婚式の文化として完全に定着したようだ。「フォトウエディング動向調査2024」(Photorait)によれば、2023年度のフォトウェディング実施率は70.6%に達したという。これは、多くのカップルにとって、フォトウェディングが当たり前の選択肢になっていることを示している。
コロナ禍を経て結婚式への価値観が多様化する中、フォトウェディングは単なる代替案ではなく、新しい文化として地位を築いた。経済的な負担を抑えつつ、「自分たちらしさ」を最大限に表現したいという現代のカップルのニーズが、この流れを後押ししているといえるだろう。
同調査では、スタジオ選びに関する興味深いデータも明らかになっている。それは、半数以上のカップルが、問い合わせや相談を1つのスタジオにしか行っていないという事実だ。
これは、多くのカップルがネットやSNSで入念な下調べを行い、自分たちの理想を叶えてくれるスタジオをピンポイントで選んでいることの表れだろう。数ある選択肢の中から、たった一つの場所を慎重に見極めているのだ。
その選択の決め手として最も多かったのが、「希望するイメージに近い写真が撮れそうだから」という理由だった。カップルは単に美しい写真だけでなく、自分たちの物語を表現できる「世界観」そのものを求めている。そのためには、撮影のロケーションが極めて重要な要素となる。背景、光、空間の雰囲気すべてが、理想の一枚を創り上げる重要な要素となっているのだ。
そんな中、ひときわ存在感を放つのが、フォトウェディングスタジオの「studio LUMINOUS(スタジオルミナス)」だ。同社は2018年にお台場にオープン。挙式披露宴の開催が困難だったコロナ禍において、洗練されたスタジオセットで新しい結婚式のスタイルを提案し、多くのカップルから支持を集めてきた。
注目すべきは、その変化への姿勢だ。2023年、2024年に続き、2025年にもリニューアルを実施。実に3年連続でスタジオを刷新し続けている。フォトスタジオがこれほど継続的に変化することは珍しく、業界でも異例の取り組みとして注目されている。
この絶え間ない変化には、明確な理由があるようだ。時代とともに移り変わるカップルの価値観や美意識に応え、普遍的な美しさと最新のトレンドを両立させるためだという。SNSの普及によって、求められる写真のスタイルが目まぐるしく変わる今、空間を常にアップデートすることは不可欠だと考えているのだ。
とはいえ、屋内スタジオのリニューアルには特有の難しさがある。限られた空間の中で新たな変化を生み出すには、既存のシーンをなくすという決断も必要になる。それは単なる模様替えではなく、空間全体のコンセプトを根本から見直す大がかりな作業となる。
また、今どのようなスタジオが求められているかを的確に捉えることも大きな課題だ。SNSのトレンドは驚くほど速く、昨年の人気が今年も続くとは限らない。市場調査や顧客ニーズの分析を重ね、時代の流れを敏感に読み解く力が試される。
さらに、営業を続けながらのリニューアルは、顧客への影響を最小限に抑えつつ、短期間で質の高い変更を実現せねばならず、まさに時間との勝負でもあるという。
数々の困難を乗り越えてまで、なぜルミナスは変化を続けるのか。その答えは、多様化し続ける一組一組のカップルが描く理想の結婚式像にあるという。顧客の期待を上回る体験を届けるため、現状に甘んじることなく、より良いサービス、より美しい空間、より感動的な瞬間を創造することに挑戦し続けているのだ。
ルミナスのブランドステートメントは「その1枚が、愛を絆に変えてゆく。」だ。
この言葉には、単なる記念撮影を超え、二人の愛をより深い絆へと昇華させたいという強い想いが込められている。一枚の写真が持つ力を信じ、その瞬間に込められた愛の物語を永遠に美しく残す。その使命感が、彼らを突き動かしている。
変わりゆく時代の中で、変わらない愛のカタチを美しく残していくルミナスの挑戦は、これからも続いていくだろう。