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2025

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    函館を「IT都市」に!DXとラグビーで地元を変えるDIT若手社員の熱き挑戦

    函館を「IT都市」に!DXとラグビーで地元を変えるDIT若手社員の熱き挑戦

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    「地元が衰退していくのを、黙って見ているのは嫌だった──」。そんな想いから、ITとラグビーの力で函館の課題解決に挑むひとりの若者がいます。独立系システムインテグレーターであるデジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社(以下DIT)の函館分室で活動する庄司健人氏です。

    DXという最先端技術を駆使するコンサルタントとしての顔をもちながら、母校ではラグビー部コーチとして若者に向き合う日々。彼の二足の草鞋を履く取り組みの裏に込められた想いとは、一体どのようなものなのでしょうか?

    地域への情熱の芽生えは「ラグビー」と共にあった

    庄司氏の地元、函館での少年時代はラグビーそのものでした。所属していた中学のラグビー部は当初「弱小」とみなされていましたが、「最後まで絶対に諦めない」という姿勢で北海道大会決勝に進出。決勝で惜敗するも、その姿は他校生を奮い立たせ、進学先として庄司氏らの函館ラ・サール高校を選ぶ仲間が増えました。この勢いはやがて同校史上初となる全国高校ラグビー大会「花園」出場へと繋がります。

    自らの行動が周囲を巻き込み、大きなムーブメントを生む経験。このとき庄司氏の胸に初めて「自分が地元を変えていけるかもしれない」という熱い想いが刻まれたのです。

    経営者として培った現場感覚、そして函館への再挑戦へ

    庄司氏は高校卒業後、2020年にアミューズメント業界で経験を積み、自ら合同会社も設立。「現場感覚を持った意思決定」をモットーにWEBマーケティング事業を推進し、多くの課題をクリアしてきました。この時期に養った「限られたリソースで最大の成果を出す工夫」や「失敗から学んで軌道修正する柔軟性」は、今の彼にとって貴重な財産になっていると語ります。

    そんな庄司氏の心の奥底には、いつも忘れられない地元・函館とラグビーへの熱い思いがありました。2023年、高校時代の恩師である監督の言葉に背中を押された庄司氏は迷いなく函館へUターン。中学ラグビー部の指導に携わりました。

    自治体に頼らない、地域スポーツの新しいカタチ

    近年、教員の部活動の負担が深刻な社会課題となっています。庄司氏は部活動を「自立した組織」ととらえ、2023年に「一般社団法人ファルコン」を設立。スポンサー獲得、コーチの契約、施設管理やイベント運営などを地域で完結させ、学校内のリソースに依存しない新たな地域スポーツ文化の運営モデルを作り上げています。

    地域に持続可能なスポーツ文化を根付かせる。このチャレンジ精神は周囲を巻き込み、地域全体の熱量を徐々に高めています。

    ITを活用した地域課題解決──DITとの出会い

    ラグビー部のコーチを行う中、庄司氏はDIT DXビジネス事業部の成田氏と出会います。成田氏は「函館をIT都市に」という壮大なビジョンを描いていました。この構想に強く共鳴した庄司氏は、2023年11月地域DXの中核拠点である「函館分室」の立ち上げメンバーとしてDITへ入社します。

    庄司氏の夢はただのアウトソーシング拠点では終わりません。「AIやローコードなどDX時代の最先端技術を取り入れ、函館をより高度な技術開発が行われる、真の“知の拠点”へと成長させる」。人口減少で衰退の一途をたどる地元に強い危機感と憤りを感じ、函館を「IT都市」と呼ばれるまでに成長させたい、その想いがDITへの入社を決めた最大の理由だと語る庄司氏。未来への明確な答えを示したいという彼の志は揺るぎません。

    函館を「挑戦する若者の街」へ

    入社後、庄司氏は函館分室・北斗AIサテライトの立ち上げに奔走。現在は行政や建築業向けのDXコンサルティングを進めながら、函館発の新規サービス立ち上げを目指しています。また、「若者が地元で挑戦できる環境をつくりたい」という強い想いを胸に、ITを活用した地域の雇用創出と活性化に力を注いでいます。

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    「いつか北海道に戻りたい人」の希望となるために

    「自分自身がそうでしたが、多くの若者が『いつか地元に帰りたい』という気持ちを持っています。その気持ちを支える“受け皿”を函館につくりたいんです。そういう人の背中を押したい」。

    庄司氏は力強くそう語り、「ITの力で地域課題を乗り越え、道南に新たな雇用と挑戦の場をつくる」とも。その目標は、DITという新たな仲間と共に確かな一歩を踏み出しています。

    ITとスポーツを両輪に、函館の未来を変える。庄司健人氏の熱き挑戦は、まだ始まったばかりです。

    社員プロフィール

    記事内画像

    氏名:庄司 健人
    生年月日:1997年10月13日
    出身:北海道函館市
    部署:プロダクトソリューション本部 DXビジネス事業部 DXビジネス研究部
    趣味:ラグビー観戦
    座右の銘:「人は死ぬ気でやっても死なない」
    略歴:2016 年函館ラ・サール高等学校卒業後、群馬県の大学を経て2020年8月にアミューズメント業界で店長として店舗立ち上げやWEBマーケティングなどを担当。2021年2月に合同会社インプライドオッズを設立しWEBマーケティング事業の経営の経験も積む。2023年11月DIT入社。現在は函館分室勤務。

    会社概要

    業務系・組込み開発を安定基盤とする独立系IT企業で14期連続増収増益を達成。Web改ざんを瞬間検知・瞬間復旧するセキュリティ商品 WebARGUS「ウェブアルゴス」や、働き方改革を支援する業務自動化プラットフォーム商品 xoBlos「ゾブロス」といった独自商品で更なる成長を図る。

    社名:デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社
    上場市場:東証プライム(証券コード 3916)
    本社所在地:東京都中央区八丁堀4-5-4 FORECAST 桜橋5階
    代表者:代表取締役社長 市川 聡
    設立:2002年1月4日
    資本金:4億5千3百万円(2024年6月末時点)
    売上:198億8千万円(2024年6月期)
    URLhttps://www.ditgroup.jp/

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