
相手に響く話し方「PREP法」を身につけよう
8/30(土)
2025年
SHARE
ビジョナリー編集部 2025/07/29
新規事業のビジョンにはワクワクしたのに、進んでいくうちに「本当にやれるのか?」と悩みが増える。このような経験に心当たりはありませんか?
実はこの現象、「解釈レベル理論」で説明できます。本記事では、ビジネスパーソンに向けてこの理論をわかりやすく解説し、仕事にどう活かすべきか、具体的なヒントと注意点をお伝えします。
解釈レベル理論とは、心理的に遠いことは抽象的・本質的に捉え、近いことは具体的・細部に目が向くことを言います。
これを分かりやすくするため、ひとつ例を挙げましょう。
半年前に「夏休みは海外旅行に行こう!」と決めた時は「どんな素敵な体験ができるか」「思い出を作りたい」などワクワクするイメージが頭にうかびます。
一方、出発直前になると「パスポートの有効期限は?」「何を持っていく?」「現地の天気は?」と、細かい準備やリスクが気になり始めます。
このように、心理的な距離が近くなるにつれて抽象的に捉えていたものを、具体的に捉えていくようになります。
解釈レベル理論で言う「距離」には、主に次の4つがあります。
これらの距離が「遠い」と思えば思うほど、私たちの思考は抽象化し、「Why(なぜやるのか)」という目的や価値を重視します。逆に「近い」と思えば思うほど、「How(どうやるか)」という手順や細部に意識が向きます。
ビジネスの世界では、「長期的な戦略」と「短期的な戦術」の両立が不可欠です。解釈レベル理論は、このバランスを取るための強力なフレームワークとなります。
戦略立案=抽象的に「Why」を考える
戦術実行=具体的に「How」を詰める
マーケティングの世界でも、解釈レベル理論は消費者心理を理解するカギとなります。
優れたリーダーほど、この理論を使いこなしています。たとえば、部下に対して
部下の心理的距離に応じて話し方を調整することで、納得度や実行力が大きく変わります。
例えば、まだ関心が浅い顧客に対し、細かいスペックや手順ばかり説明しても、響きません。逆に、購入直前の顧客に「ブランドの志」ばかり語っても、決め手にはなりません。
「心理的距離」を常に意識し、「今、何を伝えるべきか」を選びましょう。
戦略会議で細部ばかりを議論したり、現場の施策で抽象的な理想論ばかり語ったりすると、現実とのギャップが生まれ、混乱や迷走の原因になります。
「Why(なぜ)」で議論すべき場面か、「How(どうやって)」を詰めるべきかを明確に持つことが重要です。
新しいアイデアを生み出すには抽象的な思考が、実現・実装には具体的な思考が必要です。
どちらかに偏り過ぎると、「夢物語」で終わったり、「目の前の改善」に留まったりします。
ビジネスの現場では、「決めたはずなのに迷う」「進めていたはずが不安になる」といったことが起こりがちです。
しかし、それらは「心理的距離」と「解釈レベル」の変化で説明ができます。
解釈レベル理論を知識として身につけ、「自分や相手は遠くにいるのか近くにいるのか」を意識するだけで、コミュニケーションや意思決定の質が劇的に向上します。
今日から意識して「解釈レベル理論」を取り入れてみてください。きっと、あなたの仕事に「新しい視点」と「迷いに強い自信」が生まれるはずです。