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世界100カ国に広がる「知のサロン」メンサとは何か
ビジョナリー編集部 2025/11/27
「メンサ」という名称を耳にしたことがある人は少なくありません。
“全人口の上位2%のIQを有する者が参加できる国際組織”と紹介されることも多く、その響きから特別な才能を持つ人々の閉ざされた集団という印象を抱きがちです。
しかし、実際のメンサは単なる高IQ者の名簿ではなく、知性を軸に多様な背景を持つ個人が交流し、互いの視野を広げるための国際的なコミュニティです。その活動は研究・教育・社会貢献にも及び、一般に想像される以上に開かれた側面を持っています。
本稿では、メンサの成り立ちや入会の仕組み、会員の特徴、得られるメリット、そして高IQゆえに生じやすい葛藤など、組織の実像を多面的に考察します。
メンサとは?
メンサは1946年、イギリスで弁護士のローランド・ベリル氏と科学者ランス・ウェア氏によって設立されました。その名前はラテン語で「テーブル」を意味し、知性を軸に誰もがフラットに議論できる場を目指して生まれたものです。
今では世界100カ国以上で10万人以上の会員を持ち、アメリカやカナダ、オーストラリア、日本などにも支部が広がっています。各国で独自のイベントや研究会、国際会議が開かれ、異なる文化や分野を超えて知的刺激を求める人々がつながっています。
メンサ入会の基準と仕組み
メンサに入会するには「全人口の上位2%」のIQが必要です。一般的なIQテストでは、スコア130以上が目安となります。
IQテストの種類と信頼性
- ウェクスラー式知能検査(WAIS, WISC, WPPSI)
年齢に応じて大人向け、子ども向けのバージョンがあります。 - スタンフォード・ビネー式知能検査
世界的に長い歴史を持つ知能検査です。
いずれも、論理的思考力や言語理解、記憶力、処理速度など、知能の多角的な側面を評価します。
ネット上の無料IQテストは参考程度にとどめ、公式な検査は専門機関や医療機関、またはメンサ主催の試験会場でのみ受けることができます。
メンサ入会の方法
1. メンサ入会テスト
- 15歳以上が対象(15歳未満は証明書入会のみ)
- 全国各地で随時開催されるが、定員がすぐ埋まることも
- 一生に3回まで受験可能
- 再受験は1年以上間隔をあけるルール
2. 証明書入会
- 指定された知能検査(WAIS, WISCなど)の結果を提出
- 公式なスコアが「上位2%」に該当していれば審査可能
- 子ども(15歳未満)は医療機関等の証明が必須
年会費や手続き
日本では年会費が数千円ほど必要ですが、全国・世界各地のイベントや会員限定のネットワークに参加できます。
入会後は会員証が発行され、オフライン・オンライン双方で活発に交流が行われています。
メンサ会員の特徴
好奇心と学びへの情熱
メンサ会員に共通するのは、単なるIQの高さではなく、旺盛な知的好奇心と学びへの意欲です。自分の専門分野だけでなく、未知の分野にも積極的に質問し、会話を楽しむ人が多いのが特徴です。
社会的・年齢的な幅広さ
- 大学生から定年後の方まで、年齢層はさまざま
- IT系、教育、法律、芸術、芸能、さらには政治家まで職種も多岐
- 会合では年齢や立場にとらわれず、フラットに議論や雑談が行われる
「いかにも天才っぽい」人もいれば、普通の雰囲気の人も多く、謙虚で人当たりの良い会員が目立ちます。
交流好き、でも孤独もある?
「おしゃべり好き」「知的な会話が好き」な人が多い一方で、普段の生活では自分の考えや関心が周囲と合わず、孤独感を抱えていたという声も少なくありません。
メンサは、そうした人々が「気兼ねなく会話できる場所」として機能している側面があります。
メンサ会員になるメリット
1. 刺激的な知的交流
- 全国各地で定期的に開催される例会
- 趣味や専門分野ごとに集まる分科会
- オンラインコミュニティも活発
普段出会うことのない異分野の人とディープな議論や情報交換ができるのは、メンサならではの魅力です。
2. 新しい趣味・活動との出会い
メンサのイベントをきっかけに、ルービックキューブや俳句、謎解きなど、思わぬ趣味や活動に挑戦し始めたという例もあります。
「これまで関心がなかった世界に一歩踏み出せた」という声が多数です。
3. 世界とつながるグローバルな人脈
世界中のメンサ支部とのネットワークを活用し、国際会議やイベントに参加することも可能です。異なる文化や価値観に触れ、自分の視野を広げることができます。
知られざる悩みや注意点
期待と重圧、そして孤独
高いIQを持つことで、周囲から過度な期待を寄せられたり、「すべてを完璧にこなせるはず」と思われることもあります。
そのためにプレッシャーを感じたり、実は人間関係で悩む人も珍しくありません。 メンサの中でも「自分よりもっとすごい人がいる」と感じて謙虚になる人が多いのも特徴的です。
プライバシーや公表の難しさ
- 職場で公表すると「鼻にかけている」「余計な仕事を振られる」「期待値が上がる」などのデメリットがあるため、あえて秘密にする会員も多いです。
- 芸能人や起業家の場合は、付加価値としてオープンにする例もあります
活動内容の秘匿性
メンサの会合やテスト内容、具体的な活動については、規約で公に語ることが禁じられています。そのため、興味がある方は公式サイトや会員向けの案内を確認する必要があります。
メンサの活動事例
日本のJAPAN MENSAでは、知的交流だけでなく、教育や福祉、社会貢献プロジェクトにも力を入れています。会員同士が知識や経験を持ち寄り、地域社会や若者への学習支援、科学研究など多様な取り組みが展開されています。
- 一般向けの公開イベントやワークショップ
- 科学や教育分野の研究発表
- 特定テーマに特化したSIG活動
こうした活動を通じて、メンサは単なる「高IQ者の集まり」ではなく、社会に知的刺激と新しい価値を提供する存在となっています。
まとめ
メンサは「生まれながらの天才」だけが集う閉鎖的なクラブではありません。
知的好奇心と学びへの意欲、そして他者とフラットに交流したいという思いがあれば、誰にでもその扉は開かれています。
- 入会基準は「上位2%のIQ」(目安は130以上)
- 年齢・職業・学歴問わず多様な人が所属
- 知的交流・新しい趣味・世界中の人脈など、得られるものが多い
- 高IQゆえの悩みや孤独もあるが、同じ価値観の仲間と支え合える
- 社会貢献や教育活動にも積極的
もし「自分の可能性を試したい」「もっと知的な刺激がほしい」と感じているなら、メンサの世界に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?


