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2026

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    【独自レポ】世界が憧れる「原宿」の未来を拓く。2026年原宿神宮前商店会 賀詞交歓会から見えた、街づくりの新たな戦略

    【独自レポ】世界が憧れる「原宿」の未来を拓く。2026年原宿神宮前商店会 賀詞交歓会から見えた、街づくりの新たな戦略

     2026年1月26日(月)、東京・原宿。日本を代表するカルチャーの発信地であり、今や世界中から観光客が押し寄せるこの街で、「原宿神宮前商店会 賀詞交歓会」が華やかに開催された。

     会場には商店会会員をはじめ、行政、警察、消防、そして教育関係者など約130名が一堂に会した。2025年の訪日外国人客数が4,200万人を記録し、さらなるインバウンド需要の拡大が予想される中、この街をいかに「安心・安全」かつ「クリエイティブ」に発展させていくか。各界のリーダーたちが語った、原宿の次なるビジョンをレポートする。

    主催者挨拶:銀座を抜き「行きたい街」1位へ。次世代へつなぐ原宿の魅力

     開会の挨拶に際し、原宿神宮前商店会の八木原 保名誉会長は、近年の原宿の驚異的な活気について言及した。

     「昨年、原宿は海外の方であふれ、体感では7〜8割が外国人観光客でした。観光庁の発表でも、2025年の訪日客は前年から約580万人以上増え、その消費額は9兆5,000億円に達しています。日本の経済を大きく底上げしている実感があります」と手応えを語る。

     また、最新の調査では、23区内でも原宿・渋谷エリアが銀座を抜いて「行ってみたい街」1位になったことに触れ、「この魅力を次の世代にどうつなげていくかが私たちの責任。設立以来27年間、地域と一体となって進めてきた『安心・安全で魅力ある街づくり』を、今後も継続していきたい」と、伝統と革新を両立させる決意を新たにした。 記事内画像 ▲「原宿の魅力を次の世代にどうつなげていくかが私たちの責任」と語った原宿神宮前商店会の八木原 保名誉会長。

    商店会の5大施策:防犯・インバウンド・美化が鍵を握る

     続いて登壇した早川 千秋会長は、2026年の具体的な活性化策として「5つの施策」を打ち出した。

    1. 街路灯の増設とフラッグ掲出: キャットストリートを中心に全66本の街路灯を整備し、防犯と街のPRを強化。
    2. 防犯カメラの網羅: 3月に8台を増設し、商店会エリアのほぼ全域をカバー。警察との連携で抑止効果を高める。
    3. 「攻め」のインバウンド対策: 受け身ではなく、動画サイト等を活用して「英語での接客術」を発信。商店街側から積極的に仕掛ける。
    4. 美化活動とゴミ箱の設置: 6月の渋谷区の条例改正に合わせ、テイクアウト業者等と連携したゴミ箱設置やポイ捨て対策を推進。
    5. 「ウラハラフェス」と「東京クリエイティブサロン」: キャットストリートでのランウェイイベントや、東京都・東急不動産らと連携した「東京クリエイティブサロン(3月13日〜3月22日開催)」を通じ、原宿カルチャーを世界へ発信。

     「地道な活動を継続し、SNSでのアーカイブ化も含め、商店会の活動が目に見える形で表現される年にしたい」と、デジタルとリアルの融合を強調した。 記事内画像 ▲2026年の活性化策として「5つの施策」を打ち出した早川 千秋原宿神宮前商店会会長。

    経済産業省・来賓祝辞:原宿は日本のクリエイティブ産業の「先生」

     経済産業省 商務情報政策局 文化創造産業課 文化創造産業海外需要開拓室長の荻野 洋平氏は、ファッションやアートを経済活動に結びつけるミッションにおいて、原宿の存在は格別だと語った。

     「海外からの需要獲得は口で言うのは簡単ですが、多くの地域が自国の財産を使い切れていないのが現状です。その中で原宿は間違いなくトップランナーであり、日本最大の『先生』です。ここで築き上げられた知見をどう全国に展開できるか。この1年、皆様からしっかり学ばせていただきたい」と、国の産業政策における原宿モデルへの期待を寄せた。 記事内画像 ▲「原宿はトップランナーであり、先生です」と語った経済産業省の荻野 洋平氏。

     また、元参議院議員の丸川 珠代氏は、オーバーツーリズム対策について言及。「7月から出国税を引き上げ、その財源を地域に還元することで、観光客にとっても住民にとっても不快にならない仕組みを作っていく」と、国の支援体制について説明した。 記事内画像 ▲オーバーツーリズム対策の仕組みづくりについて語った元参議院議員の丸川 珠代氏。

    地域一体となった街づくり:住民・教育機関との深い絆

     商店会活動を支えるのは、ビジネスの視点だけではない。神宮前地区町会連合会の海藤 節子会長は、「住民が減っている今、商店会と一緒に清掃や防犯に取り組んでいるからこそ、この街の環境は保たれている」と、地域コミュニティの重要性を再確認した。

     さらに、原宿外苑中学校の中野 有一郎校長や神宮前小学校の加藤 康弘校長からも、生徒たちによる清掃活動や、地域の魅力を探求する学習「渋谷未来科」の取り組みが紹介された。子供たちが街の担い手として育つ、原宿独自の教育環境が浮き彫りとなった。

    原宿は「クリエイティブの聖地」へ

     乾杯の音頭を取った渋谷区商店会連合会の大西 賢治会長は、現在の渋谷・原宿の勢いを「大谷翔平状態」という言葉で表現し、会場の笑いを誘った。しかし同時に、「いい時こそ足元を固めるのが大事」と、浮足立つことのない堅実な経営姿勢を説いた。

     2026年、原宿は単なる観光地を超え、世界が憧れる「クリエイティブの聖地」としての地位を盤石にしていく意気込みだ。行政、商店、そして住民が三位一体となったこの街の挑戦は、日本中の地方創生・都市再生の試金石となるだろう。

     
    原宿神宮前商店会名誉会長・八木原 保氏の半生を綴った連載記事「原石からダイヤへ」はこちら

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