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長寿県・長野に学ぶ!元気に自立して暮らすための習慣
ビジョナリー編集部 2026/09/08
国民健康保険中央会算出の2024年値によると、国が健康寿命の指標の一つとする「日常生活動作が自立している期間の平均」において、長野県の男性が80.9年(滋賀県と同率首位)、女性が85.0年を記録し、男女ともに全国1位に輝きました。女性は9年連続、男性も4年連続という結果です。
かつて長野県は脳卒中などの生活習慣病が多く、決して長寿県とは言えませんでした。それがなぜ、これほどまでに「元気に自立して暮らせる県」へと変貌を遂げられたのでしょうか。そこには、日常の暮らしに根ざした秘訣と、県民一体となって推進する取り組みがありました。
なぜ「健康寿命日本一」になれたのか
長野県の健康寿命の長さを支えているのは、特別な医療技術ではありません。そこには、地域コミュニティや日々の生活習慣の重要性が見られます。
高齢者の高い就業率(生涯現役で社会とつながる)
高齢者の就業率が全国トップクラスです。定年後も農作業や地域の仕事、ボランティアなどを通して現役で働き続ける人が多くいます。働くことは収入確保にとどまらず、「自分の役割がある」という生きがいやモチベーションにつながります。また、日々の農作業や通勤で自然と体を動かし、人と会話することで、認知機能の低下や筋力低下を防ぐ大きな力となっています。
全国トップクラスの野菜摂取量(食卓からの予防医学)
野菜摂取量は全国を見てもトップクラスです。新鮮な地元野菜が手に入りやすい環境に加え、日常的に野菜を多く摂る食習慣が定着しています。野菜に含まれるカリウムや食物繊維、ビタミン類は、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の予防に高い効果を発揮します。毎日の食卓で当たり前のように野菜を食べる文化が、血管の若々しさを保っているのです。
健康ボランティアによる自主的な健康づくり(地域で声を掛け合う)
「保健補導員」や「食生活改善推進員」と呼ばれる地域ボランティアの活動が根付いています。行政から指示されるだけでなく、住民同士が「減塩しよう」「一緒に歩こう」と声を掛け合い、草の根運動として健康づくりを広げてきました。「我が家の健康、地域の健康は自分たちで守る」という自主性が、県全体の健康意識を底上げしています。
専門職による活発な地域の保健医療活動(アウトリーチ型支援)
医師、保健師、管理栄養士などの専門職が病院の中だけに留まらず、地域住民の生活現場へと出向く活動(アウトリーチ)が活発です。地域でのきめ細やかな保健指導や栄養指導が行われており、病気の早期発見・早期介入を可能にしています。医療・行政・地域住民が密接に手を取り合う強力な連携体制こそが、長野県の強みです。
今日から真似できる「ACE」とは
長野県が全県を挙げて推進している「信州ACE(エース)プロジェクト」とは、健康づくりに必要な3つのアクションの頭文字を取ったものです。日々の暮らしを少し意識変革するだけで実践できます。
Action(体を動かす)
楽しく運動習慣を定着させる取り組みです。例えば「信州ウォーキング大賞」のように、目標を持って楽しみながら歩くイベントが各地で開催されています。激しいスポーツではなく、「日常の中で歩数を増やす」「楽しく歩く」ことが自立した筋力を維持する鍵です。
Check(体を調べる)
「家族そろって必ず健診受診」を標榜し、定期的な健康チェックを徹底しています。自分の体の現在地を知ることで、病気の予防や早期改善に向けた意識が高まります。
Eat(健康に食べる)
「減らそう塩分、増やそう野菜」を合言葉にした食生活改善です。かつて塩分摂取量が多かった長野県は、長年の減塩運動により劇的な成果を上げました。出汁や酸味をうまく活かして塩分を控え、毎食プラス一品の野菜を意識することが、生活習慣病予防に直結します。
健康寿命延伸へのステップ
長野県が実証した「健康長寿」の秘訣は非常にシンプルです。それは、特別なことを行うのではなく、「適度な運動」「定期的なチェック」「バランスの良い食事」を地域や家族とともに楽しみながら続けることです。
今日からできる小さな一歩として、次の3つから始めてみてはいかがでしょうか。
- 一歩多く歩いてみる(いつもより少し遠くのスーパーまで歩く、階段を使う)
- 毎食に野菜を一品プラスし、減塩を意識する(味噌汁を具だくさんにする)
- 今年の健康診断の予約を入れる(家族と一緒に受診日を決める)
「ACE」の考え方を日々の生活に取り入れ、いつまでも自立した元気な毎日を目指していきましょう。


