
水から始まるサステナブル社会——月島HDが描く循...
8/1(金)
2025年
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ビジョナリー編集部 2025/07/31
プロテインブランド「ALPRON(アルプロン)」を展開する株式会社アルプロンが、大学生から29歳までのアスリートを対象とした「アルプロンU30アスリート支援プロジェクト」を発表した。経済的、時間的な制約に直面し、夢を諦めざるを得ない若き才能を支援するという。
URL:https://alpron.co.jp/AthleteSupport/
18歳を超えた大学生や若年層のアスリートは、競技を続ける上で厳しい現実に直面している。親からの仕送りやアルバイト代だけでは、遠征費や用具代といった競技活動に必要な資金を賄うのは難しい。特に、練習時間を確保しようとすればアルバイトの時間は削られ、収入は減る。結果として、真っ先に削られるのは「食費」だという。
このプロジェクトの企画者の一人であり、自身も働きながら陸上競技を続ける現役アスリートでもあるアルプロン社員の平松忠浩氏は、現場の窮状をこう語る。
「練習を優先するため、学生アスリートはアルバイトの時間がほとんど取れません。じゃあ少ないお小遣いで何を削るかといえば、食費なんです。コンビニのパンとか、栄養が足りないもので済ませている選手が本当に多い。『それでよく陸上やってるなあ!』と驚きました。少ないアルバイト代から遠征費や合宿費を捻出するために、食費を切り詰めている姿をよく見かけます。 大学生はもちろん、卒業しても夢を追いかけているアスリートもいて、そういう選手は実業団やプロにはまだ行けないレベルですが、フリーターでやりながら、練習時間を確保してやっています。優先すべき練習時間も長く、加えて大会出場となると、アルバイトの時間が減り、当然ながら収入も減ります。今回、それを少しでも応援したいなという気持ちで、「大学生からアンダー30歳」と年齢層の幅を広げて企画提案させていただきました」
大学を卒業し、実業団やプロの道に進めなかったアスリートも同様の課題を抱える。フリーターとして生計を立てながら夢を追うものの、練習や大会出場のためにアルバイトを休めば、収入は途絶える。
「才能や可能性があるのに、経済的な理由で競技を諦めてしまう。これは非常にもったいないことです」と語るのは、同社代表取締役社長の坂本雅俊氏だ。 同社はこれまでもジュニアアスリートの支援を行ってきたが、大学生以上の世代にも「体験格差」は続いていると指摘する。そんな現状を打破すべく、今回の“U30アスリート支援プロジェクト”は立ち上げられた。
「今回、最初に井出さんが『ジュニアだけでなく、大学生や若手アスリートの支援もやりたいんです』と言ってきました。30歳になる直前ぐらいまでの若者たちも、経済的に苦しい環境で頑張っているんだ、ということを知って提案してきたのだろう、と察しました。 ジュニアアスリート支援の時には、親の収入によってその経験が不足する「体験格差」という現象を訴えたのですが、今回の18歳を超える世代では、大学生になってアルバイトとか自分で稼ぐということが社会的にはOKになってるんだけど、現実問題として、そこに課題があるということ。練習時間や試合出場などに時間的な制約があり、大学生になっても、引き続き「体験格差」の問題は続くのだな、と分かったのです。 そういう人たちは、高校から大学、今度は大学から社会人っていう節目で競技生活を続けるか辞めるかを決断しなければいけないのです。自分がどっちの道に進めばいいのか、迷うと思うのです。当社のように全部仕事しながらでもOK、というような会社はなかなかないですから。 『まだトップ選手ではないけれど、大学でも競技を続けたい』、『20代でも自分の成績が伸びると信じて夢を諦められない』、そんな年齢層を微力ながら応援したいと思います」
このプロジェクトを坂本社長に提案したのは、アスリート支援を担当する管理栄養士の井出真珠美氏と、前出の平松氏だ。
井出氏自身も、かつてレスリングに打ち込んだ元アスリート。選手のスカウトや栄養指導を行う中で、才能ある選手が経済的な理由でキャリアを断念する場面を数多く目の当たりにしてきたという。
「私自身、スポンサー選手の担当をしながら、大学や社会人に進む段階で、経済的・環境的な理由で競技を続けられない選手たちの話を数多く耳にしてきました。この現実をどうにか応援したい、という思いが企画の出発点です」
井出氏によると、特に社会人アスリートの現実は厳しい。
「最近も、あるレスリング選手から相談を受けました。彼は全日本レスリング選手権大会で優勝経験があるにもかかわらず、同世代にオリンピックチャンピオンがいたために、所属先が見つからない、と。企業からお金が出なくなれば、競技は続けられない。そうやって辞めていく選手は社会人でも多いんです。 ジュニアアスリートの方たちは、親御さんのもとで活動している方や、寮に入っている方もいましたが、今回の対象である、大学生以上の年齢層になってくると、競技力が更に伸びてくる時期でもあるのに、親元から離れて自立して生活費をアルバイトで収入を得るため、時間的制約を受けたりして、進学と生活の両面の問題が発生します。経済的理由で辞めていってしまう方が社会人でも多いなと感じています。 この人たちをどうにか応援したいな、と思い、今回のプロジェクトを企画しました」
こうした現場の声を受け、アルプロンは経済的支援と栄養サポートを両輪とした支援プログラムを設計。アスリートが競技に集中できる環境を創出することを目指す。
本プロジェクトでは、選考を経て計66名のアスリートに支援を行う。特に優れたアスリート1名には「ゴールド支援」として、活動支援金100万円とスポンサー契約、プロテイン1年分が提供される。
ユニークなのは、選考プロセスにSNSを活用した「SNS選挙」を取り入れている点だ。書類選考を通過した上位16名について、アルプロンの公式SNSアカウントで紹介投稿を実施。そこで得られた「いいね!」の数が、最終選考のポイントに加算されるという。
「アスリートの才能や可能性は無限大です。私たちは、彼らが夢を追い続けられる環境を提供し、精神的にも肉体的にも成長できるような支援をしていきたい」と、坂本社長は力強く語る。
競技に打ち込む情熱がありながら、その一歩を踏み出せないでいるアスリートにとって、このプロジェクトは大きなチャンスとなるかもしれない。募集は8月24日(日)まで受け付けている。
「アルプロンU30アスリート支援プロジェクト」
本プロジェクトでは、選考を通じて以下4つの支援枠を設けています。
2025年7月21日(月)18:00 から 8月24日(日)23:59 まで
(募集要項/応募受付)https://alpron.co.jp/AthleteSupport/
会社名:株式会社アルプロン(代表取締役社長 坂本雅俊)
本店:島根県雲南市加茂町南加茂1204-1
東京本社:東京都港区浜松町1-25-13浜松町NHビル8階
事業内容:健康食品、健康補助食品、食料品、飲料品の企画、開発、製造、販売
資本金:1億円(2024年11月1日時点)
設立:2001年2月27日
URL:https://alpron.co.jp/
お問い合わせ先:https://alpron.co.jp/contact