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「新品のスパイクを履いたことがない」——ジュニアアスリートを支える親の献身と、アルプロンが目指す応援のかたち
ビジョナリー編集部 2026/09/30
「私にできることは、朝から晩まで働くこと。そして、美味しいご飯を作ること」。第2回「ALPRONジュニアアスリート支援プロジェクト」の表彰式で、多くの出席者の胸を打った言葉である。
全国252名の応募の中から選ばれたジュニアアスリートたち。その華やかな挑戦の舞台裏には、彼らの夢を支え続ける家族の揺るぎない覚悟がある。今回は、表彰式の場で明かされた保護者たちのリアルな声を紹介する。
「朝から晩まで働く。それが私にできること」
シルバー支援賞を受賞したテニスの小田朱莉選手は、海外での経験を重視し、世界各国を遠征で飛び回っている。当然ながら、海外での競技活動には莫大な費用がかかる。
小田選手の母親は、娘の夢を支える日々をこう振り返る。
「娘の夢が叶うまで、私のできることは朝から晩まで働くこと、美味しいご飯を作ること。それに徹しています」
さらに母親は、「娘を通して、毎日一生懸命生きるということを学ばせてもらっています」と続けた。子どもの夢を支える親もまた、子どものひたむきな姿から力をもらっているのだ。
「新品のスパイクを履いたことがありません」
同じくシルバー支援賞を受賞した村田凱(むらた かい)選手。その母親が語ったエピソードもまた、強く印象に残る。
「実は息子は、これまで新品のスパイクを履いたことがありません」
先輩や知人から譲り受けた中古品を大切に使用してきたという村田選手。母親は「足に合った新品のスパイクなら、あと0.1秒縮められたのではないか」と親心ゆえの葛藤を吐露する。しかし、本人は不満を漏らすことなく「このスパイク、走りやすい」と、与えられた環境で努力を重ねてきた。
母親は、「今あるものに感謝しながら挑戦することの大切さを、むしろ私たち親の方が学ばせてもらっています」と語った。
「子どもが親を、新しい場所へ連れていく」
家族と離れ、単身で競技生活を送るテニスの宇川開惺(うかわ かいせい)選手。彼もまたシルバー支援賞を受賞した一人だ。今回のプロジェクトを見つけ、自ら応募したのも本人だったという。その姿を見守る父親は、こう胸の内を明かす。
「一歩一歩進もうとしている息子を誇りに思っています。今日みたいな素敵な場に連れてきてくれて、本当にありがとう」
親が子どもを導くのではなく、いつしか子どもが親を新しい景色へと連れていく。親子で成長していく、そんな尊い関係性がそこにはあった。
「当たり前のことを、当たり前に続ける」
ゴールド支援賞を受賞したレスリングの本多正虎・世宝(ほんだ まさとら・せいら)兄弟。母・本多昌子さんは、二人の成長を近くで見守りながら、確信していることがあるという。
「本当に強くなるためには特別なことではなく、誰も見ていないところで毎日、当たり前のことを当たり前にやり続けることが大切」
また昌子さんは、子どもの成長は家族だけの力ではなく、指導者やチームなど、多くの人たちに支えられているものだと感謝を口にした。
「子どもの挑戦を、家族だけのものにしない」
保護者たちの言葉に共通していたのは、ジュニアアスリートの挑戦は、決して選手一人だけのものではないという事実だ。遠征費や用具代、日々の送迎や食事のサポートなど、その挑戦を家族が全力で支えている。
だからこそ、その重荷を家族だけで背負わせるべきではない。企業や地域、そして社会全体で、彼らを支えることができるはずだ。
アルプロンは、選手の代わりに夢を叶えることはできない。しかし、挑戦を続けるための環境を整え、その背中を押すことはできる。そして、「あなたの挑戦を応援している人がいる」というメッセージを届けることこそが、同社の使命だと考えている。
「すべての子どもに、挑戦のステージを。」
子どもが挑戦し、家族が支え、周囲が応援する。そんな循環を、アルプロンは今後も社会へと広げていく方針だ。


