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9/11(木)
2025年
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cocone ONE株式会社 2025/09/11
2008年、千龍ノ介氏によって創立されたココネグループは、長きにわたり「アバター」を軸としたサービスで独自の地位を築いてきた。これまでにサービスを通じて出会った顧客は1億6千万人、生み出してきたアイテムは約100万種類にものぼるという。
「アバター」と聞くと、多くの人は“自分に似たような見た目のゲーム上の分身”を想像するかもしれない。しかし、同社が提供するアバターサービスは、単なる“ツール”や“利便性”を追求したものではなく、“感性”を解き放ち、自己表現を楽しむための空間なのだという。無限のアイテムの組み合わせによって、唯一無二のキャラクター(アバター)を作り出すことが可能だ。
その世界観の作り込みは、相手への信頼度だけでなく、趣味嗜好や相性までをも感じさせる。これはココネのサービスならではの特徴と言えるだろう。
だからこそ、同社が提供してきたアイテムは、単なる“装飾品”ではなく、“自己表現をするための商品”なのだという。顧客は「アバター」を通して、自分自身を語ることができるのだ。
ココネが創り出すサービスは、単なる「現実逃避」ではなく、現実をより豊かにする「現実の拡張」だと位置づけられている。
現実社会に居場所がない人だけでなく、どんな人にも「会社帰りの飲み屋」や「休日のホットヨガスタジオ」「美容院」のように、違う顔で過ごせる場所が必要だ。同社は長年、その点に着目してきたという。
近年、環境心理学や地域社会学などの分野で「場所アイデンティティ」という概念が注目されているが、これも自己アイデンティティと同様に重要視されるようになってきていると、同社は見ている。
ココネグループが提供する空間では、アバターだけでなく、過ごす空間も思い通りに飾り付けて表現することができる。現実ではできないファッションや感性を自由に解放し、本当の自分をさらけ出して感性でつながる仲間に出会える。まさに“もう一つの生活空間”がそこには広がっているのだ。
そうした思想の先に、ココネグループが新たに定義したのが『IAM(Identity in Avatar Metaverse)』という概念だ。
アバターがいる、メタバースの世界においての自分のアイデンティティ
これは、デジタル空間におけるアイデンティティの表象としてアバターが存在することを前提とし、人種、性別、年齢、文化等にとらわれず、「私」を表現した姿で過ごせる居場所を提供するサービスなのだという。
それは単なる仮想空間ではない。そこに集う人々が安心して自分らしく存在できる新しい生活圏であり、現実世界では制約の多い“自己表現”も、IAMの中では現実とは少し違う感覚で、好きなように、思うがままに解放することができると、同社は考えている。現実社会の自分も、IAMの中の自分も、どちらも本当の自分。IAMの世界は、生き方が自然と拡張されていくように人々に寄り添う存在になるという。
そして、その中で他者とつながりながら日常を過ごす。そこには、ゲームのように戦ったり、目指さなければならないゴールがあるわけではない。既存のカテゴリーには収まらないこの次世代の領域だからこそ、『IAM』と名付けたのだと、同社は語る。
「アバター」は、もはや遊びや装飾の域を超え、「私」を表現する新しいアイデンティティの器となりつつある。メタバースの未来は、技術の進化だけではなく、そこで生きる人たちの“自己表現”がどれだけ豊かであるかにかかっているのかもしれない。自分らしさや個性を表現し、共感し合える仲間と過ごせる空間は、きっと多くの人にとって生きがいの場所となるだろう。
ココネが示す『IAM』のビジョンは、その未来を一歩先取りする挑戦であり、私たちがデジタル空間で過ごす時間を、より意味深く、自分らしいものに変えていく可能性を秘めていると言えそうだ。