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8/1(金)
2025年
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ビジョナリー編集部 2025/07/29
創業100年超の老舗酒屋グループである「なんでも酒やカクヤス」を運営する子会社をもつ、株式会社カクヤスグループが新たな一歩を踏み出した。同社は2025年7月1日付で社名を株式会社ひとまいる (本社:東京都北区、取締役会長:佐藤順一)へと変更。酒類販売にとどまらない、地域に根ざした“人間味あるサービス”をより広く展開するための決断だ。
新社名「ひとまいる」には、「地域の人々の暮らしのどんな小さな願いも叶えたい」という企業理念のもと、“ラストワンマイル”を強みとした物流と、同社の人的資源である人財がお客様のもとに“参る”という想いが込められている。かねてより「お客様のご要望に“なんでも”応えたい」という信念のもと、家庭や飲食店に対して人間味あふれるサービスを構築してきた同社。自社で配送網を整備し、自前のドライバーと配送拠点を使って配達を行う。各地域にある直営店は小型の出荷倉庫としても使われ、少なくとも東京23区間ではビール1本でも1時間内に無料で配送するという「クイックデリバリーモデル」が構築できているという。「いつでも」「どこへでも」「どれだけでも」を謳う同社は、今回の企業再編でその志をさらに広げる。
首都圏・関西・九州を中心に、250拠点以上を有し、45,000店舗を超える飲食店に酒類を届けてきた同社グループ。これまでも高密度な配送網とフレキシブルなサービスで支持を集めてきたが、今後は酒類以外の商材へ事業領域を拡張 。食材や消耗品など飲食店に必要な幅広い商品を取り扱うほか、家庭向けにも食品定期配送など新サービスを展開予定だ。
中核となるのは、グループ会社であるひとSmile(旧 明和物産)とひとまいるロジスティクス(旧 大和急送)。この2社の役割を強化する。ひとSmileはこれまでの乳製品の配送サービスから、扱う商品カテゴリーを広げ、グループ全体の客単価や配送効率の向上を担う。一方、ひとまいるロジスティクスは他社の商品の物配送にも対応し、毛細血管のように張り巡らされた「カクヤスモデル」の物流ネットワークの心臓部の役割を担い、グループ内外へのラストワンマイル配送を実現する。
ドライバーの時間外労働の上限規制のため、輸送力不足が懸念される物流の「2024年問題」により、業界全体が配送頻度の見直しを迫られる中、“毎日お届けできる”体制は大きな競争力 だと確信。飲食店に限らず、地域の人々の日常の「ちょっとした困りごと」を支えるインフラとして、ひとまいるグループの存在価値をますます高めていく方針だ。