「AIを使っている」と意識しない未来へ――ラクス...
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新サービスを生み出す源泉は“社員発”──変化に強い組織のつくり方【後編】
ビジョナリー編集部 2026/01/04
飲食店を支援するプラットフォーム「飲食店ドットコム」を運営する株式会社シンクロ・フードの藤代社長*。成長を続ける同社の源泉は「人」にある。従業員数は10年間で7倍に拡大、取扱サービス数も拡大したが、意思決定のスピードは鈍化していない。人材を育成し、現場から新しいサービスが生まれる仕組み作りに力を入れている、その組織創りについて伺った。
*取材当時。2025年12月26日付で会長にご就任。
経営視点を共有する「組織長会議」
貴社が人材育成において、意識して取り組んでいることがありましたら教えてください。
現場でサービスを推進する組織長を育成するため、四半期~半期に一度、「組織長会議」を開催しています。経営層と部長・マネージャーが一堂に会して、会社を取り巻く環境や戦略テーマについてディスカッションをする場です。若手マネージャーも議論に加わり、「自分が経営者ならどう判断するか」頭を悩ませながら、真剣に取り組んでいます。
経営課題や数字、経営層の考えをオープンに共有することで、各組織長が経営目線を意識する機会となり、日々の事業・組織運営にもそれが活きていると考えています。
「社員主体」がシンクロ・フードの文化
経営者視点を持つということは、一朝一夕で誰でもできることではないと思いますが、どのようにして浸透させているのでしょうか。
組織長一人一人が、事業の重要テーマをミッションとして持ち、活動しています。
半年に一度、進捗や改善点、新たな施策案について経営ボード会で発表する場を設け、議論を実施。忌憚のない意見交換により案を磨いていきます。もちろん良い案であれば、実施に向けてすぐに動き出します。
社員が自ら考え、提案し、実行できる環境があるからこそ、市場の変化にも柔軟に対応できると思います。前編で紹介した、新サービス「モビ放題」「居抜きプラス」も、現場発案で実現し、さらなる改善のため継続的に取り組みを行っています。
最大の資産は“人”。当社のバリュー「新しい価値を創造し、シンプル、スピーディに提供する」を実現するためにも、社員の成長にさらに投資していきたいと考えています。
AIネイティブな会社に進化し、さらなる成長を目指す
時代のニーズを捉えながら展開を広げてきた貴社ですが、これから注力していきたいことについて教えてください。
いま全社を挙げて取り組んでいるのが、AIの活用推進です。
当社が創業した2003年は、ちょうどWEBサービス商業化の黎明期で、Webマッチングというビジネスモデルも確立していなかった時代です。当社は、いち早くインターネット技術を取り入れ、顧客ニーズに応えることで成長してきました。直近はAI技術の進化が激しく、AIでできることが日々急速に増えてきて、創業当時と似た熱気・ワクワク感を感じています。
AIを使って業務を効率化するのはもちろん、新たな価値を創造していきたい。飲食店にとどまらず、美容や小売など広く店舗ビジネスのお客様にも価値を提供していきたい。 早速「組織長会議」では、AIをテーマとしたインプット・議論を始めています。AI推進のための全社プロジェクトも進めています。
AIネイティブな人材を育成し「新しい価値を創造し、シンプル、スピーディに提供する」。非連続な成長を目指して取り組んでいきます。


