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2025

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    CBD・CBGは安全?THCとの違いと日本の法規制、今知るべきポイント

    CBD・CBGは安全?THCとの違いと日本の法規制、今知るべきポイント

    最近、健康志向の高まりとともに「CBD」や「CBG」といったカンナビノイド製品を目にする機会が増えてきました。インターネットや店頭で、オイルやグミ、スキンケア商品まで多種多様な製品が並んでいます。しかし一方で「どこまでが合法で、どこからが違法なの?」「知らないうちに危ない成分を摂ってしまうのでは?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
    本記事では、カンナビノイドの基礎からCBGとTHCの違い、そして日本の法規制で「どこからが違法なのか」まで、今知っておくべきポイントをわかりやすく解説します。

    カンナビノイドとは?

    カンナビノイドとは、麻(大麻草)に含まれる生理活性成分の総称です。その種類はなんと100種類以上。代表的なものは、CBD(カンナビジオール)、CBG(カンナビゲロール)、THC(テトラヒドロカンナビノール)などです。

    • CBD:リラックス成分として人気。精神活性作用はなく、日常使いしやすい。
    • CBG:「カンナビノイドの母」と呼ばれ、CBDやTHCなど他の成分の“もと”になる存在。
    • THC:いわゆる「ハイ」な状態を引き起こす、精神活性作用が強い成分。
       

    このほかにもCBNやCBCなど、さまざまな成分が研究されています。

    CBGとTHCの「決定的な違い」

    CBG(カンナビゲロール)とは

    CBGは、麻の成長過程で生成される“カンナビノイドの母”とも呼ばれる希少成分です。
    CBDやTHCなど主要なカンナビノイドの前駆体であり、成熟した麻草にはごく微量しか含まれません。そのため抽出には手間がかかり、製品としては高価になりがちです。

    CBGの特徴と期待される効果

    • 抗炎症作用:関節炎や皮膚疾患など炎症が原因の症状の緩和に期待。
    • 抗酸化作用:活性酸素を除去し、細胞の老化防止に寄与。
    • 神経保護作用:脳や神経系の健康サポート。神経変性疾患との関連も研究中。
    • 気分安定サポート:ストレスや不安感の緩和、リラックス効果。
    • 食欲増進:食欲不振の方や体重減少が気になる方に注目。
       

    CBGには精神活性作用や中毒性はありません。つまり、CBG製品を使っても「ハイになる」「依存する」といったリスクは極めて低いと考えられています。

    THC(テトラヒドロカンナビノール)とは

    THCは、カンナビノイドの中で最も有名な成分のひとつです。いわゆる「マリファナ」の主成分であり、強い精神活性作用(多幸感、感覚の変化など)を持ちます。このため、日本を含む多くの国で違法薬物として厳しく規制されています。

    THCの特徴と影響

    • 精神活性作用:いわゆる「ハイ」な感覚や陶酔感を引き起こす。
    • 依存性:乱用や長期使用で依存症や健康被害のリスクあり。
    • 医療分野での利用:痛みの緩和、食欲増進、吐き気抑制などで注目されていますが、日本では原則禁止です。

    どこから違法?――日本におけるカンナビノイドの法規制

    CBD・CBGは基本的に合法

    日本の大麻取締法では、「大麻草の成熟した茎や種子」から抽出された成分は規制対象外です。そのため、CBDやCBGは、茎や種子由来でかつTHCが含まれていないことが確認できれば、合法的に流通・摂取が可能です。
    ただし、2024年12月からTHCの濃度規制がより厳格化されたため、「微量でもTHCが検出された製品」は違法扱いになる可能性があります。具体的には、下記のような上限値が設けられます。

    • 食用油脂や粉末の製品:10ppmまで
    • 飲料:0.1ppmまで
    • その他(菓子や化粧品など):1ppmまで

    THCはどんなに微量でも「違法」のリスク

    THCは、たとえごく微量であっても「麻薬及び向精神薬取締法」「大麻取締法」の規制対象となります。特に「花穂」「葉」「根」由来の成分や、海外製品の個人輸入などは、知らず知らずのうちにTHCが混入していることも。

    注意すべきポイント

    • THCを含む製品の所持・摂取は原則違法
    • 第三者機関による成分検査(CoA)の有無を必ず確認
    • 個人輸入やフリマサイト利用時は特に注意!

    よくある「誤解」と「落とし穴」――合法製品でも油断禁物!

    「CBDやCBGならどれも安全」と思い込んでいませんか?

    現状、市販されているCBD・CBG製品の中には、輸入時や製造過程でごく微量のTHCが混入してしまうケースも報告されています。実際に、THC含有量が基準値を超えていたためリコール騒動になった商品も存在します。

    安全なカンナビノイド製品を選ぶコツ

    • 「THCフリー」「0% THC」明記のある商品を選ぶこと
    • 第三者機関の検査証明(CoA)付きか確認する
    • 信頼できるメーカー・販売店からのみ購入する
    • 個人輸入やフリマアプリでの購入は避ける
       

    万が一、違法成分が含まれていた場合、購入者自身も法律違反に問われるリスクがあります。ラベルや説明文だけでなく、成分証明までしっかりチェックすることが大切です。

    まとめ

    カンナビノイド製品の選択肢が増える一方で、「どこから違法になるのか」「何に注意すべきか」を理解しておくことがますます重要になっています。

    この記事のポイント

    • CBGやCBDは精神作用がなく、基本的に合法。しかし“THCゼロ”が絶対条件。
    • THCは強力な精神活性作用があり、日本では厳重に規制。微量でも違法リスクあり。
    • 製品選びでは「THCフリー」「第三者機関の検査済み」「信頼できる販売元」を必ず確認。
    • 2024年12月からの法改正で、THC濃度規制がさらに厳しくなるため、今後は特に注意が必要。
       

    知らずに違法成分を摂ってしまうリスクを避けるためにも、製品ラベルだけでなく成分証明や販売元の信頼性まで、しっかりチェックする習慣をつけましょう。
    正しい知識と慎重な選択で、カンナビノイドの“自然の力”を安心して生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

    #CBD#CBG#カンナビノイド#健康志向#ウェルネス#リラックス#ストレス緩和#サプリメント

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