
「東京物語」はなぜ『史上最高の映画』と評されるの...
9/11(木)
2025年
SHARE
ビジョナリー編集部 2025/09/11
最近、健康志向の高まりとともに「CBD」や「CBG」といったカンナビノイド製品を目にする機会が増えてきました。インターネットや店頭で、オイルやグミ、スキンケア商品まで多種多様な製品が並んでいます。しかし一方で「どこまでが合法で、どこからが違法なの?」「知らないうちに危ない成分を摂ってしまうのでは?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、カンナビノイドの基礎からCBGとTHCの違い、そして日本の法規制で「どこからが違法なのか」まで、今知っておくべきポイントをわかりやすく解説します。
カンナビノイドとは、麻(大麻草)に含まれる生理活性成分の総称です。その種類はなんと100種類以上。代表的なものは、CBD(カンナビジオール)、CBG(カンナビゲロール)、THC(テトラヒドロカンナビノール)などです。
このほかにもCBNやCBCなど、さまざまな成分が研究されています。
CBGは、麻の成長過程で生成される“カンナビノイドの母”とも呼ばれる希少成分です。
CBDやTHCなど主要なカンナビノイドの前駆体であり、成熟した麻草にはごく微量しか含まれません。そのため抽出には手間がかかり、製品としては高価になりがちです。
CBGには精神活性作用や中毒性はありません。つまり、CBG製品を使っても「ハイになる」「依存する」といったリスクは極めて低いと考えられています。
THCは、カンナビノイドの中で最も有名な成分のひとつです。いわゆる「マリファナ」の主成分であり、強い精神活性作用(多幸感、感覚の変化など)を持ちます。このため、日本を含む多くの国で違法薬物として厳しく規制されています。
日本の大麻取締法では、「大麻草の成熟した茎や種子」から抽出された成分は規制対象外です。そのため、CBDやCBGは、茎や種子由来でかつTHCが含まれていないことが確認できれば、合法的に流通・摂取が可能です。
ただし、2024年12月からTHCの濃度規制がより厳格化されたため、「微量でもTHCが検出された製品」は違法扱いになる可能性があります。具体的には、下記のような上限値が設けられます。
THCは、たとえごく微量であっても「麻薬及び向精神薬取締法」「大麻取締法」の規制対象となります。特に「花穂」「葉」「根」由来の成分や、海外製品の個人輸入などは、知らず知らずのうちにTHCが混入していることも。
現状、市販されているCBD・CBG製品の中には、輸入時や製造過程でごく微量のTHCが混入してしまうケースも報告されています。実際に、THC含有量が基準値を超えていたためリコール騒動になった商品も存在します。
万が一、違法成分が含まれていた場合、購入者自身も法律違反に問われるリスクがあります。ラベルや説明文だけでなく、成分証明までしっかりチェックすることが大切です。
カンナビノイド製品の選択肢が増える一方で、「どこから違法になるのか」「何に注意すべきか」を理解しておくことがますます重要になっています。
知らずに違法成分を摂ってしまうリスクを避けるためにも、製品ラベルだけでなく成分証明や販売元の信頼性まで、しっかりチェックする習慣をつけましょう。
正しい知識と慎重な選択で、カンナビノイドの“自然の力”を安心して生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。