AIの「過去・現在・未来」を完全網羅。博報堂ＤＹホールディングスCAIOが語る、ビジネスパーソン必須のAI教養

AIという言葉がバズワード化する中、その本質をどれだけのビジネスパーソンが理解しているだろうか。AIの過去から未来までを体系的に解説するのは、博報堂ＤＹホールディングスでCAIO（Chief AI Officer）を務める森正弥氏だ。

全3回にわたる連載で、AIの黎明期から最新トレンド、そして社会実装の論点までを網羅的に語っている。

【著者プロフィール】

森正弥
博報堂ＤＹホールディングス 執行役員
Chief AI Officer、Human-Centered AI Institute代表
外資系コンサルティング会社、インターネット企業を経て、グローバルプロフェッショナルファームにてAIおよび先端技術を活用した企業支援、産業支援に従事。2024年より現職。内閣府AI戦略専門調査会委員、経産省GENIAC-PRIZE審査員、日本ディープラーニング協会顧問、慶應義塾大学 xDignity（クロスディグニティ）センター アドバイザリーボードメンバー 。著訳書に、『ウェブ大変化 パワーシフトの始まり』（近代セールス社）、『グローバルAI活用企業動向調査 第5版』（共訳、デロイト トーマツ社）、『信頼できるAIへのアプローチ』（監訳、共立出版）など多数。

Vol.1：AIの歴史とシンギュラリティの基礎を学ぶ

まずVol.1では、AI研究の黎明期まで遡る。アラン・チューリングの見解やダートマス会議から始まり、一度は停滞した“AIの冬”の時代を経て、なぜ第三次ブームが到来したのか、その歴史的必然性を解き明かす。

ビッグデータと機械学習がもたらしたパラダイムシフトから生成AIへと至る流れ、そして「シンギュラリティ」という概念がどう語られてきたかについて、まるで一次史料を読み解くように深く理解できる内容になっている。

＜Key Takeaways＞

• AI×シンギュラリティの基礎をおさらい。
• AIの冬から第三次ブーム（機械学習／深層学習）の流れ整理。
• スケーリング則→生成AI→AIエージェントへの必然を歴史文脈で理解。 詳しくはこちら。

Vol.2：生成AIの「現在地」とビジネス実装の勘所

続くVol.2では、生成AIを軸に、その技術的な「現在地」を俯瞰していく。RAGやマルチモーダル、推論方AI、さらにはAIエージェントといった最新トレンドが、企業の企画・開発プロセスをどう変革するのか。森氏は、技術と業務の両面から、現場で価値を生むための具体的な実装の勘所を解説する。単なる用語解説に終わらない、実践的な視点が得られるのが特徴だ。

＜Key Takeaways＞

• LLM×RAGの実装論と、マルチモーダルの拡張を解説。
• Reasoning AI（推論AI）やAIエージェントの最新潮流を、事例とともに俯瞰。
• 研究・制作・リサーチが変わる「ディープリサーチ」の到来にも触れる。 詳しくはこちら。

Vol.3：AGIが拓く「未来」と企業が備えるべきこと

最終回となるVol.3では、AGI（汎用人工知能）の実現に向けた「未来」に焦点を当てる。性能の限界や倫理的な課題といった技術・社会の両面にある“壁”を直視した上で、企業が進むべき道筋を示す。森氏は、考えられる未来のシナリオを提示し、企業が備えるべきリーダーシップと人材像を提言。AIの知識を具体的な行動へと移すための指針が示されている。

＜Key Takeaways＞

• AGIに向けた技術・社会の論点（普及の現実、生産性パラドックス）を直視。
• 多様性・適応性・汎化能力など、現行モデルの“越えるべき壁”を具体的に提示。
• 「3つのシナリオ」で未来像を描きつつ、企業の人材・リーダーシップ・ガバナンスを提言。 詳しくはこちら。

　
この全3回の連載を通読することで、AIに関する断片的な知識が一本の線としてつながり、大局観が養われるだろう。過去から現在、そして未来へ。ビジネスの最前線に立つビジネスパーソンにとって、必読の内容だ。