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2026

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    【独自レポ】「生き生き、楽しく、かっこよく」——第24回グッドエイジャー賞授賞式。沢口靖子、天童よしみらが語った人生を煌めかせる秘訣とは

    【独自レポ】「生き生き、楽しく、かっこよく」——第24回グッドエイジャー賞授賞式。沢口靖子、天童よしみらが語った人生を煌めかせる秘訣とは

    『今年の顔』を照らすアワード特集

     長寿社会を迎えた日本において、年齢を重ねることをポジティブに捉え、いつまでも自分らしく輝く大人たちを称える「第24回 グッドエイジャー賞」(主催:一般社団法人日本メンズファッション協会/MFU)の発表授賞式が、2026年9月2日(水)に開催された。

     当日は、今年で24回目を迎えた本賞の受賞者8名に加え、メイド・イン・ジャパンの卓越した技術を後世に伝える「MFUマイスター技術遺産認証」の受賞者たちが一堂に会した。台風や自然災害など不透明な社会状況が続く中、会場には「1人でも多くの人に夢と勇気、元気と希望を届けたい」という主催者の熱い思いと、受賞者たちの溢れるパワーが満ち満ちていた。本記事では、式典の模様と受賞者たちのスピーチをお届けする。

    主催・八木原 保理事長挨拶:不透明な時代に「夢と勇気」を。ライフスタイル産業が描く未来

     式典の冒頭、主催者を代表してMFU理事長の八木原 保氏が登壇。7月の熊本での大地震や8月の各地での豪雨被害に触れ、被災者へのお悔やみとお見舞いを述べた。物価高や地政学リスク、AIによる社会構造の変化に言及しつつも、同協会が掲げる「社会貢献」「世界平和」「SDGsの推進」という3つの理念を改めて強調。

     「内外ともに難しい状況が続いておりますが、こういう時だからこそ、1人でも多くの皆様に夢と勇気、元気と希望を発信し、ワクワクドキドキするような気持ちで日本を盛り上げていきたいと考えております」 記事内画像 ▲「1人でも多くの皆様に夢と勇気、元気と希望を発信したい」と語った日本メンズファッション協会理事長の八木原 保氏。

    来賓挨拶:経済産業省 野田太一氏

     続いて登壇した経済産業省 製造産業局 生活製品課長の野田太一氏は、ライフスタイル(生活様式)産業の重要性に言及。「長寿社会を生き生きと楽しく、かっこよく生きていこうという『グッドエイジャー賞』の価値観は、新しいビジネスや製品・サービスを生み出し、日本を豊かにしている」と称賛の言葉を贈った。

     また、式典では2007年より継続している公益財団法人さわやか福祉財団へのチャリティー寄付活動についても報告され、共生社会の実現に向けた社会貢献の姿勢が示された。 記事内画像 ▲「グッドエイジャー賞の価値観が、新しいビジネスを生み出し、日本を豊かにしている」と語った経済産業省の野田太一氏。

    MFUマイスター技術遺産認証:未来へ継承すべき日本の「技・美・心」

     「グッドエイジャー賞」に先立ち、日本の高度な伝統技術やものづくりを称える「第16回 MFUマイスター技術遺産認証」の授賞式が行われた。今年度は1ブランド2社が認証を受けた。

    kico(株式会社HALO/成田鐘美 代表取締役)  家庭に眠る着物を日常に寄り添うバッグへ再構築するアップサイクルブランド。解き作業を福祉団体、裁縫をシルバー世代へ依頼し、社会循環を目指す取り組みが評価された。成田氏は「日本の宝である着物の美しさとご家族の思いを、現代のファッションに合わせて次世代や世界へ伝えたい」と感涙を交えて語った。

    株式会社小山弓具(小山雅司 会長)  鎌倉時代から続く和弓の構造を守りつつ、約半世紀前にグラスファイバー技術を導入し、耐久性と普及率を劇的に向上させた。小山氏は「ジョブズ氏が傾倒した『弓と禅』のように、メンタル面からも海外で人気が高まっている。10代目の孫まで後継者を確保しており、あと100年は安泰です」と笑顔を見せた。

    株式会社富士ソーイング(長澤弘樹 代表取締役社長)  山形県新庄市を拠点に、40年以上にわたり人を紡ぐように高品質なメンズアパレルの縫製技術を継承してきた実績が称えられた。 記事内画像 ▲左から2番目より、株式会社HALOの成田鐘美氏、株式会社小山弓具の小山雅司氏、株式会社富士ソーイングの長澤弘樹氏。

    2026年「グッドエイジャー賞」発表! 輝く8名が明かした人生の美学

     選考基準である「時代に左右されない主張」「先駆的な生き方」「話題性」「人間性」を備えた8名の受賞者が登壇。トロフィーを手にした各氏のトークショーと、式典後の囲み取材で明かされた「より良く年を重ねる秘訣」を詳報する。

    沢口靖子氏(俳優)「自分軸を持ち、心にゆとりとユーモアを」

     『科捜研の女』で主人公・榊マリコ役を26年間演じ抜き、日本の連続ドラマ史に不滅の足跡を刻んだ沢口靖子氏。高校生時代の可憐な写真がスクリーンに映し出される中登壇し、「無我夢中で駆け抜けてきた人生だったが、今もワクワクした気持ちを抱く好奇心いっぱいのチャレンジャーです」と挨拶した。

     美しさと凛とした佇まいを保つ秘訣について、パンフレットや壇上では「他人の目や基準に振り回されず『自分はどうしたいか』を常に問いかける自分軸を持つこと」と語り、毎日の睡眠や保湿、タンパク質中心の食事など基本を丁寧に重ねる大切さを明かした。

    授賞式後取材での一幕:  今後の生き方について問われると、「これまでは作品や役に真面目に向き合いすぎて、いっぱいいっぱいな面がありました。これからは『ステップ・バイ・ステップ』の歩みに加え、自分の中に余白をつくり、周りを朗らかにできるようなユーモアを持って生きていきたい」と笑顔を見せた。最近は別所哲也氏のラジオの他愛ないダジャレを聴いてクスクス笑っていると明かし、会場を和ませた。 記事内画像 ▲「今後は人生に余白をつくり、周りを朗らかにできるユーモアを持って生きていきたい」と語った沢口靖子氏。

    天童よしみ氏(歌手)「感謝を原動力に変え、どんなジャンルにも恐れず挑戦」

     15歳のプロデビューから半世紀以上、圧倒的な歌唱力で日本中に元気を届けてきた天童よしみ氏。壇上では、母が92歳で足を骨折した際に寄り添い、共にリハビリや歌を楽しんだ日々を告白。「自分のことは自分で行い、動くことがパワフルでいられる秘訣」と語った。

     また、演歌にとどまらずクラシックコンサートやジャズライブへも進出していることに触れ、「年齢層や時代に合わせて恐れずチャレンジしていく」と宣言。式典の最後には名曲『珍島物語』と新曲『旅路』を圧巻の声量で熱唱し、観客を魅了した。 記事内画像 ▲「自分のことを自分で行い、動くことがパワフルの秘訣」と語った天童よしみ氏。

    工藤めぐみ氏(プロレスリングZERO1 ゼネラルマネージャー)「プロレスは人生そのもの。一生が挑戦という戦い」

     「邪道姫」の異名を持ち、女子プロレス界で凄惨なデスマッチに挑み続けてきた工藤めぐみ氏。16歳でデビューし、過酷な勝負の世界で学んだのは「人と人との信頼関係と心の大切さ」だったという。

     現在はZERO1のゼネラルマネージャーとしてリングの外から選手を支える。「課題を乗り越えてもまた次のテーマが見えてくる。私の一生は挑戦という戦いであり、それが幸せ」と語り、10月に控えるデビュー40周年記念大会(国立代々木競技場第二体育館)への意気込みを語った。 記事内画像 ▲「過酷な勝負の世界で学んだのは、人と人との信頼関係と、心の大切さ」と語った工藤めぐみ氏。

    久保京子氏(モデル/渋谷のラジオパーソナリティ)「『個性がない』を強みに。街の素敵な景色になりたい」

     19歳でモデルデビューし、51年目を迎えた久保京子氏。かつて長身モデルが全盛だった時代に「個性がない」と評されたものの、「個性がないことこそが日常に溶け込む私の強み」と捉え直し、雑誌『LEE』などで等身大の魅力を発揮してきた。

     商品プロデュースや大学教授、写真家など多彩に活躍する久保氏は、「諦めないこと」を信条に挙げる。

    授賞式後取材での一幕: 体調管理について問われると、「寝ながらのストレッチや、キッチンへゴリラのように腰を振りながら向かう『ながら運動』をしています」と茶目っ気たっぷりに回答。また、「街中では自分も景色の一部。見る人が気持ちよくなるよう、信号待ちでも背筋を伸ばし口角を上げる『ご機嫌さん』でいたい」とモデルならではの美学を明かした。 記事内画像 ▲「街中での信号待ちでも『ご機嫌さん』でいたい」と語った久保京子氏。

    井上和英氏(豊多摩通運株式会社 代表取締役社長)「『至誠』を胸に、100年の信頼を次代へつなぐ」

     創業100年を超える老舗運送会社の三代目社長であり、6歳から剣道を続ける井上和英氏。祖父や父から受け継いだ会社を守り、トラックドライバーとして現場を走った経験を糧に企業を率いてきた。

     「剣道の教えである『誠(言ったことを成し遂げる)』と『正しい道を進む』ことが経営の原点」と強調。2025年には吉野ヒノキを使用した本格的な「荻窪道場」を開設し、子どもたちへ礼節や心のあり方を伝えている。「90歳まで剣道を続けたい」と、一人の剣士として挑戦し続ける姿勢を示した。 記事内画像 ▲「90歳まで県道を続けたい」と語った、井上和英氏。

    越村義雄氏(一般社団法人ペットフード協会名誉会長/人とペットの幸せ創造協会会長)「好奇心が成長の源。人とペットの共生社会を目指して」

     外資系ペットフード企業の社長として市場を開拓し、業界を牽引してきた越村義雄氏。学生時代に聞いた『人間は好奇心を失うと成長が止まる』という言葉を胸に、70代の今も新たな事業に挑み続けている。

     現在は、飼い主のマナーやペットのしつけを認証し、レストランや店舗へ一緒に立ち入れるようにする「ペットパスポートプロジェクト」を推進中。「犬との散歩が認知症リスクを48%下げるというデータもある。人と動物が互いに幸せに暮らせる社会を作りたい」と力強く語った。 記事内画像 ▲「人と動物が互いに幸せに暮らせる社会を作りたい」と語った越村義雄氏。

    田中信明氏(元国連事務次長/大使)「時間は自分で作るもの。培った知恵で軽やかに生きる」

     外務省入省後、湾岸戦争の対米交渉や国連事務次長(軍縮担当)など、世界の修羅場を駆け抜けてきた田中信明氏。「本日の受賞で老人ホーム入りが数年遅れた気がします」とユーモアを交えて挨拶し、会場を沸かせた。

     過酷な外交官時代も「時間は与えられるものではなく、作るもの」という哲学を貫き、ワインエキスパート資格の取得や囲碁、メルカリでの断捨離など、趣味や学びを謳歌。「年齢を重ねた分、培ってきた知恵や経験を生かして無理なく自分らしく生きることが一番」と洗練された大人の生き方を示した。 記事内画像 ▲「時間は与えられるものではなく、作るもの」と語った田中信明氏。

    長島賢氏(株式会社サンノハシ 代表取締役社長)「思考を止めず、世界唯一の技術で縁の下から社会を支える」

     自動車部品製造において、高強度ボルト・ナットの分野で世界唯一の技術を誇るサンノハシの四代目社長・長島賢氏。アパレル業界から家業へ転身した異色の経歴を持つ。

     「ビジネスもデザイン」と語る長島氏は、100周年を機にミリタリー調の洗練された制服を導入し、一般販売やEC展開まで行うなど画期的な改革を断行。「当社のボルトは車のエンジンなどに使われており、目立たないが世界中の人々の安全を支えている。毎日を楽しく過ごし、100年先、200年先を見据えて思考を止めずに挑み続けたい」と未来への展望を語った。 記事内画像 ▲「100年先、200年先を見据えて思考を止めずに挑み続けたい」と語った長島賢氏。

    編集部後記

     今年の「グッドエイジャー賞」授賞式を通じて心に深く残ったのは、受賞者全員が共通して持っている「しなやかな強さ」と「豊かな好奇心」だ。

     過去の実績に甘んじることなく、目の前の課題や新しいテーマに対して「恐れず挑戦する」姿。そして、自分自身の「軸」を持ちながらも、周囲への感謝とユーモアを忘れない佇まいは、人生100年時代を生きる私たちにとって眩しいほどの指針となる。年齢を重ねることは、決して衰えることではない。自分らしく輝き、人生を味わい尽くすための「最高の冒険」なのだと、彼らの晴れやかな笑顔が教えてくれた。

    【第24回 グッドエイジャー賞 受賞者一覧】(敬称略)

    • 工藤 めぐみ(プロレスリングZERO1 ゼネラルマネージャー)
    • 井上 和英(豊多摩通運株式会社 代表取締役社長)
    • 久保 京子(モデル/渋谷のラジオパーソナリティ)
    • 越村 義雄(一般社団法人ペットフード協会名誉会長/一般社団法人人とペットの幸せ創造協会会長)
    • 沢口 靖子(俳優)
    • 田中 信明(元国連事務次長/大使)
    • 天童 よしみ(歌手)
    • 長島 賢(株式会社サンノハシ 代表取締役社長)

     
    グッドエイジャー賞を主催するMFU理事長 八木原 保氏の半生を綴った連載記事「原石からダイヤへ」はこちら

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